スペクトラムな息子のこだわりの日々

発達障害 自閉症スペクトラム の一例として参考にしてくだされ

スペボン誕生、初授乳からやらかすぜ

不妊治療で体外受精して、スペボンは誕生しました。

無料で、身体的にも精神的にも経済的にも負担のない自然妊娠が羨ましいぜと思いながらクリニックに通いました。初の体外受精で奇跡的に妊娠し、陽性判定が出た夜、夫と嬉し泣きをしたのを今でも覚えています。受精卵の写真を見ながら、今、この子がお腹に必死にしがみついて頑張ってるのね、なんて思って、愛しくて嬉しかった。

 

そして陣痛直前まであったつわりを乗り越えて、待望の我が子、スペボンを出産。何とかひねりだしました。いや、ほんとに。息子は生まれる前から不器用というか運動音痴だったようです。赤ちゃんは体を回転させながら産道から下りるそうです。息子は失敗したようで、肩を中で引っ掛けたようで、医師が産道に腕を突っ込んで位置を直してくれました。その間、痛さで阿鼻叫喚状態。今だから、息子の不器用さを理解していますが、当時は肩引っかかるって、こんなことある〜?と思いましたよ。

なんとか誕生し、感動の母子初対面&カンガルーケアをして、しばしの別室。

 

一眠りしていよいよ、初授乳をするのですが、その時から、スペボンの個性が出ましたよ。新米ママで授乳のイメージなんて乏しく、とりあえず赤ちゃんはおっぱい大好きとしかイメージをしていませんでした。

 

いざ、おっぱいを含ませようとすると、まさかのおっぱい拒否!渋い顔してギャン泣き。新米ママだから、やり方が悪いのかと自分を責めましたよ。授乳室には、同日に産まれ、同じく新米ママで初授乳の赤ちゃんはごくごくおっぱいを飲んでますぜ?それが入院中ずっと続き、半泣きになりながら授乳を試み、哺乳瓶でミルクをあげていました。

 

退院後もおっぱい拒否され、夫と実母以外からはおっぱいあげないの?ミルクだとお金かからない?とか、ママ友からは母乳はいいよー完母にしなよ、だとかプレッシャーをかけられて、だから、あげたいけど母乳飲まないんだってば!!と説明する度にイラッとして、でもそれでも理解されない不毛さに疲れていました。

哺乳瓶で嬉しそうにミルクを飲むのを見て切ない気持ちでした。(ちなみに哺乳瓶にもこだわりがあって、大変でした。何がって、哺乳瓶などもろもろにかかるお金!お出かけの際の荷物量!

ミルクに、お湯を入れる水筒、お水を入れる水筒、哺乳瓶数本を持っていった)

 

三ヶ月半くらいまで、母乳外来いったり、桶谷式に通ったりしました。でも、ダメだった。哺乳瓶は嬉しそうに飲のに。

三ヶ月半くらいになったある日、離乳食と卒ミのタイミングについて調べ、1才くらいまでと知りました。授乳ってあと数ヶ月なんだ〜一生のことではないか〜。もうミルクのままでいいや、あと一年もないのだから笑顔でミルクをくれるママの方がスペボンも嬉しいよね、と考えました。無理やりおっぱいを口にいれられて泣き叫ぶ息子を見ると、自分のエゴで授乳をしている気がしていたのです。

その日から、堂々とミルク派でいることにして、ミルクの良さをアピールしていました。

 

今だからスペボンが乳頭混乱をおこしていた理由はスペクトラムの特徴ゆえだと思い当たりますが、当時の私はわからず苦労していました。(下の娘はすんなりおっぱいを嬉しそうに飲んでいたので、そこで初めて授乳の喜びを知りました。)

そしてその特徴ゆえの乳頭混乱は序章に過ぎなかったのです。

 

 

※ちょっと毒吐くと、2人いる完母のママ友のお子さん、1人は鉄分不足で鉄剤処方されました。もう1人は、知的障害がありました。完母も完ミも結局障害あったら同じやね。完ミは鉄分不足にならないから逆にいいかも